深海魚グルメが話題になる一方で、ネット掲示板やSNSでは「深海魚を食べると危険なのでは」「消化できない油でお腹を壊すのではないか」といった懸念の声が散見されます。しかし、ここには重大な混同と誤解が存在します。
人間が消化できないワックスエステル(蝋)を大量に含み、食品衛生法第6条により販売・提供が厳しく禁止されているのは「バラムツ」や「アブラソコムツ」と呼ばれる魚種です。これらは市場に流通すること自体が違法であり、新宿の正規飲食店で出されることは絶対にありません。
一方、新宿の居酒屋で名物として提供されている「アブラボウズ」は、ギンダラ科に属する魚であり、その脂質の主成分は人間が消化吸収できるトリグリセリド(通常の油脂)です。公式な市場流通が認められている高級食用魚に分類されます。ただし、厚生労働省の通達や東京都の指導指針においても、アブラボウズは脂質含有量が極めて高いため、一度に大量(刺身で60g以上、おおむね数切れ以上)を過剰摂取すると、人によっては胃もたれや消化不良を起こす可能性があると注意喚起されています。
信頼できる新宿の店舗では、1グループあたりのポーションを適切に調整し、大根おろしやポン酢を添えるなど、客が安全かつ美味しく味わえるよう配慮されています。異形の姿に惑わされず、正しい知識を持って向き合うことが、深海珍味を心から楽しむための大前提です。