敷地の中心部に位置する京都御所は、かつて紫宸殿や清涼殿で皇室の重要な儀式が執り行われた神聖な場所である。明治天皇が東京へ発たれるまでの長きにわたり、日本の政治や文化の中枢として機能してきた。現在、この空間の管理は宮内庁が手掛けており、以前は春秋の特別公開に限られていた参観も、今では通年で一般公開されている。
事前予約なしでふらりと立ち寄れる気軽さがありながら、内廊下や透かし彫りの欄間など、職人技が凝縮された建築美を間近に鑑賞できるのは贅沢の極みだ。古の朝廷文化や格式高い美意識を肌で感じられるスポットとして、歴史ファンからの熱い視線が注がれている。