銀幕のスター、オードリー・ヘプバーンが愛犬「ミスター・フェイマス」をどこへでも連れ歩いたエピソードはあまりに有名だ。彼女の腕の中に収まる姿は、洗練されたエレガンスの象徴として世界中のメディアを席巻した。だが、この犬種の真骨頂は優雅さだけに留まらない。
第二次世界大戦下の南太平洋で、兵士たちの士気を支えたスモーキー(軍用犬として戦地を駆け巡ったヨークシャーテリア)の逸話は、今なお語り継がれる奇跡だ。幅わずか20センチの細い土管に通信用ワイヤーを通す極秘任務を成功させ、野戦病院では負傷兵の心を癒やす最初のセラピードッグとなった。近年、Netflixなどのストリーミング配信で再評価される動物ドキュメンタリーや、『スモーキー:戦場の小さな英雄』のような記録映像に触れると、彼らの小柄な身体に宿る不屈のエネルギーと知性に圧倒される。