現在、多くの先進企業で急速に導入が進む「フェロー制度」は、人事考課の枠組みを超えた戦略的兵器だ。従来の人事体系における「専門職能資格制度」の最高峰として位置づけられ、本部長や執行役員と同等、場合によってはそれ以上の権限と報酬が約束される。
特に最高峰の「エグゼクティブ・フェロー」ともなれば、待遇は破格だ。国内の先進企業でも年収2,000万円から3,000万円超、シリコンバレーをはじめとするIT・ハイテク産業では、数億円規模の株式報酬(RSU)が提示されるケースも珍しくない。彼らに課せられるミッションは、日々の労務管理や予算折衝ではない。数年先、十数年先の市場を決定づけるコア技術の確立や、破壊的イノベーションの青写真を描くことにある。