「フルフラット」という言葉から、リビングのフローリングのような平坦なベッド面を想像していると、最初の展開で少し戸惑うかもしれません。前席のヘッドレストを外し、背面を後ろに倒して後席とつなげるアレンジは、一見すると見事なロングスペースを描き出します。しかし、座面のクッション形状やシートバックの厚みにより、腰や膝のあたりにどうしても数センチの段差が発生してしまうのが実情です。
この特有の凸凹は、日常のドライブで高いホールド性と座り心地を確保するためのシート構造ゆえの代償と言えます。長時間の運転でも疲れにくい人間工学に基づいた立体クッションが、就寝時には背中に当たる違和感となって表れてしまうわけです。期待感が大きかっただけに、購入直後に「意外と体が痛くなる」と感じるオーナーの声も散見されます。