SNSやQ&Aサイトで長年囁かれているのが、「ハイチオールCで白髪が増える」という噂の真相です。この説が広まった背景には、L-システインが「メラニン色素の生成を抑える」という薬理作用を持っています。毛髪の黒い色は毛根にあるメラノサイトが作り出すメラニンによるものですが、「肌のメラニンを抑えるなら、髪のメラニンまで減らして白髪になってしまうのではないか」という推測が一人歩きしたのが原因です。
しかし、表皮と毛包ではメラノサイトの活性メカニズムが異なり、臨床試験や公的な副作用報告においてもハイチオール服用と白髪増加の直接的な因果関係は確認されていません。加齢やストレス、遺伝による自然な白髪の発生時期と服用のタイミングが重なったことによる偶発的な誤解と考えるのが医学的にも妥当です。
一方で、L-システインの副作用として注意すべき点も存在します。水溶性成分のため体内に蓄積しにくいものの、体質や体調によっては悪心・嘔吐、胃部不快感、下痢、腹痛といった消化器系の不快症状が現れることがあります。重篤な副作用のリスクは極めて低い第3類医薬品ですが、規定の用法・用量を守ることが鉄則です。
「ハイチオールCを飲み続けるとどうなるのか」という疑問に対しては、肌のターンオーバー周期(成人で約28〜45日以上)を考慮すると、まずは約1〜3ヶ月の継続が目安となります。長期間飲み続けても基本的に耐性がつく薬ではありませんが、1ヶ月以上服用しても症状の改善が見られない場合は、別の皮膚疾患の可能性も含めて服用を中止し、医師や薬剤師に相談することが推奨されます。