1999年度前期に放送されたNHK連続テレビ小説第60作『すずらん』は、北海道の架空の町「明日萌(あしもえ)」を舞台に、鉄道駅の待合室に捨てられた赤ん坊・常盤萌が、幾多の苦難を乗り越えて力強く成長していく一代記を描いた不朽の名作です。脚本家・清水有生氏による重厚な人間ドラマは多くの視聴者を惹きつけ、平均視聴率26.2%、最高視聴率29.6%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)という圧倒的な高視聴率を叩き出しました。
本作の大きな魅力となったのが、ヒロインのバトンリレーです。少女期の萌をみずみずしく演じた柊瑠美さんから物語を引き継ぎ、青春期から力強く生きる大人の萌を演じきったのが遠野なぎこさんでした。芯の強さと哀愁を帯びた瞳、感情をむき出しにするその高い演技力は各方面から絶賛され、朝ドラヒロインとしての地位を確固たるものにしました。