現代のアニメシーンを語る上で、制作スタジオの存在感を無視することはできない。圧倒的な熱量とダイナミズムで世界中の度肝を抜くMAPPAは、画面から飛び出さんばかりの躍動感とダークな世界観の構築において、他の追随を許さないポジションを確立した。
一方、ufotableが魅せるデジタル映像処理と3D背景の融合は、もはや伝統工芸の域に達している。光と影のコントラスト、空間の奥行きを極限まで計算し尽くしたアクションシーンは、毎フレームが絵画のような完成度を誇る。対照的に、京都アニメーションが描き出すのは、人間の微細なしぐさや空気の揺らぎといった、繊細極まる感情のリアリズムだ。キャラクターの瞳の動きひとつで言葉以上の雄弁さを語らせるその職人技は、アニメーションという表現手法が到達した一つの頂点といえる。