単なる聞き取りにくさだけでなく、「相手の声がくぐもって聞こえる」「耳が詰まった感じ(耳閉感)がする」「自分の声が頭の中で響く」といった違和感がある場合は、内耳の疾患を疑う必要があります。
特に20代〜40代の働き盛り世代に多発しているのが急性低音障害型感音難聴です。内耳の蝸牛にリンパ液が過剰に溜まる「内リンパ水腫」が原因で発症し、男性の低い声や車の走行音のような低音域だけが急激に聞き取りにくくなります。
高い電子音は聞こえるため通常の簡易聴力チェックをすり抜けてしまう場合がありますが、放置するとめまいを伴うメニエール病へ移行するリスクもあります。発症から早期のステロイド薬や利尿剤による治療が聴力回復のカギを握るため、早めの専門医受診が欠かせません。