マイナー契約から始まった佐々木朗希のアメリカでのキャリアですが、その後の契約形態はどう変化していくのか。ここからのシナリオは非常に明快です。
メジャー昇格を果たした後は、MLBの統一選手契約に基づき、最初の3年間は球団側に年俸決定権がある最低保証年俸(メジャー最低保障)に近い金額でプレーします。その後、メジャー実働3年を経過すると「年俸調停権(Arbitration)」を獲得し、実績に応じた年俸の大幅アップが可能になります。そして実働6年をクリアした段階で完全なフリーエージェント(FA)となり、真のメガディールを勝ち取る権利を手にします。
つまり、20代半ばから後半にかけてメジャーの一線級で支配的な投球を続ければ、20代後半にして総額4億ドル〜5億ドル規模の歴史的メガディールを結ぶことが十分に現実味を帯びてきます。目先の数十億円を捨ててでも、最短でメジャーの舞台に立ち、自らの腕一本で未来の数百億円を掴み取るという、極めて合理的かつ野心的な青写真が描かれています。