水族館のアプローチに立つと、まず目を奪われるのが高さ30.7メートルに及ぶ透明なガラスドームだ。この意匠を手掛けたのは日本を代表する建築家・谷口吉生氏。エスカレーターを下りながら水深の世界へと没入していく高揚感は、開園から37年が経過した2026年の今も色褪せない。
現在進行中のリニューアル事業では、建物の歴史的価値を次世代へと継承しつつ、エネルギー消費効率を劇的に改善するグリーンテクノロジーが組み込まれている。老朽化した設備を単に新しくするのではなく、海洋プラスチック問題や気候変動を意識したインタラクティブな最新展示エリアが新設され、訪れる者に単なるレジャー以上の「問い」を投げかけている。