サンリオの歴代スターキャラクターたちには、誕生当時の社会情勢やクリエイターの強いこだわりが込められた公式プロフィールが存在します。代表的な看板キャラクターたちの本名や名前の由来を紐解いていきましょう。
世界的なアイコンであるハローキティのフルネームはキティ・ホワイト(Kitty White)です。1974年に誕生した彼女は、当時の日本で憧れの的だったイギリス・ロンドン郊外の出身という設定が与えられました。名前の由来は、ルイス・キャロルの児童文学『鏡の国のアリス』に登場するアリスが飼っていた子猫「キティ」にちなんでいます。なお、双子の妹は「ミミィ・ホワイト」で、右耳にリボンをつけているのがキティ、左耳につけているのがミミィという明確な見分け方があります。
近年圧倒的な人気を誇るシナモロールですが、実はキャラクター自身の本名は「シナモン」です。「シナモロール」は作品群やシリーズ全体の名称であり、彼自身の名前ではありません。ある日、カフェ「カフェ・シナモン」のお姉さんが空を見上げた際、白い雲のように飛んできた彼を発見し、くるくると巻いたしっぽが「シナモンロール」に似ていたことから「シナモン」と名付けられました。空から降ってきた白い子犬というファンタジックな出自が、名前の由来と美しく結びついています。
黄色いフォルムが愛らしいポムポムプリンは、本名がシンプルに「プリン」です。犬種はゴールデンレトリバーの男のコで、トレードマークであるこげ茶色のベレー帽をかぶった姿が「カスタードプリン」にそっくりだったことから、飼い主であるお姉さんによって命名されました。のんびり屋で「おでかけ」が大好きな性格が、そのまま丸みを帯びた名前に表現されています。
1989年にデビューしたポチャッコの正式名称・本名は、そのまま「ポチャッコ」ですが、公式プロフィールの設定では「寄り道が大好きなイヌの男のコ」と定義されています。名前の由来は、見た目が「ぽちゃぽちゃしている」から。無邪気で少しおっちょこちょいなキャラクター性が、どこか愛嬌のある語感へと反映されています。
2005年のテレビアニメ『おねがいマイメロディ』から誕生したクロミは、自称マイメロディのライバルです。黒いずきんとピンクのどくろがトレードマークで、名前の「クロ」はもちろん黒頭巾とダークな可愛らしさに由来します。乱暴者に見えて実は乙女思考で少女漫画が大好きというギャップが、Z世代を中心に爆発的な共感を呼んでいます。