寒気が厳しさを増す冬場、エアコンの利きが悪くなる最大の原因は、実は「霜取り運転(デフロスト)」にある。暖房運転時、室外機は外から熱を吸収して室内に送り届ける役割を果たす。このとき室外機の熱交換器は氷点下まで冷却されるため、空気中の水分が凍りついて霜が付着するのだ。霜がびっしり覆ってしまうと熱を吸い込めなくなるため、エアコンは自動的に暖房をストップし、室外機を温めて霜を溶かす動作に切り替わる。この数分から十数分の間、室内には温風が届かなくなる。
もう一つの盲点が、室外機周りの通気障害だ。降り積もった雪や、ベランダに置かれた荷物、あるいは飛来した落ち葉が室外機の吸込口や吹出口を塞いでいないだろうか。空気の流れが滞ると、室外機が吐き出した冷気が再び吸い込まれる「ショートサーキット」と呼ばれる現象が起き、暖房効率は劇的に落ち込む。
さらに、フィルターの目詰まりも無視できない。室内機のフィルターにホコリが溜まると、内部の熱交換器から十分な熱を部屋へ送り出せなくなり、安全装置が働いて能力をセーブしてしまうのだ。