植物学において、侘助椿(Camellia wabisuke)は一般的なヤブツバキとは明確に区別される固有の形質を備えています。侘び助椿 特徴の最たるものは、「雄しべの退化(不稔性)」にあります。花の中心部にある雄しべの花糸が合着して平たくなり、花粉を出す葯(やく)が白く退化しているため、基本的に種子を結びません。生殖機能を削ぎ落としたかのようなストイックな構造こそが、侘助ならではの清廉な印象を生み出しています。
また、愛好家の間で頻繁に議論となるのが太郎冠者 侘助 違いです。太郎冠者(別名:有楽/うらくつばき)は侘助椿の母種・祖先にあたる古品種で、織田信長の弟である茶人・織田有楽斎(おだうらくさい)が愛用したことで知られます。両者の差異を理解することは、茶花を選ぶ上での必須知識です。
多彩な侘助 茶花 種類の中でも、特に11月の茶席開き(炉開き)から重宝される「白侘助」と、早春に深みのある彩りを添える「紅侘助」は双璧をなす存在です。どちらも花が全開せず、恥じらうように蕾の面影を残したまま落花する潔さが高く評価されています。