カラビナの使い勝手を決定づけるのが、開閉部分である「ゲート」の構造だ。最もスタンダードな直線型の「ストレートゲート」、ロープを素早く掛けやすい「ベントゲート」、そして軽量化と冬期の凍結防止を追求した「ワイヤーゲート」など、用途に応じた多彩な設計が存在する。
さらに近年、格段の進化を遂げているのが誤作動を防ぐ「安全ロック機構」だ。従来のスクリューロック(ネジ込み式)に加え、最新の2026年モデルでは、手袋を装着したままでも直感的に操作できる2段階・3段階のツイストロックや、マグネットの反発力を利用した磁気ロックシステムが標準化されつつある。岩場での摩擦や不意の接触によってゲートが勝手に開いてしまう悲劇を防ぐため、メーカー各社はミクロン単位の精度でメカニズムをブラッシュアップし続けている。