これまで名古屋都市圏は、関西圏や九州圏に比べて地方からの若者流出を食い止めているとされてきた。しかし、直近のデータでは特に10代後半から20代の若年女性が、進学や就職を機に東京圏へ流出する傾向が一段と強まっている。
製造業主体の雇用機会が多い中部地方では、女性が望む多様なキャリアパスやクリエイティブ関連、サービスIT分野の選択肢が東京圏に比べて限られているという不満が根強い。「実家近くで安定して暮らす」という従来の価値観が薄れ、自己実現の場を求めて首都圏へ向かう若者の動きは、将来の出生数減少という二重の打撃を地域に与えている。