子供よりも大人のほうが重症化しやすい理由には、人間の免疫システムが関係しています。大人の体はウイルスに対して過剰な免疫反応(いわゆるサイトカインストームに近い状態)を起こしやすく、それが強い炎症や激しい痛みとなって現れるのです。子供の未発達な免疫系がウイルスを「受け流す」のに対し、大人の成熟した免疫系は「全力で排除しようとする」ため、結果として自分の体を傷つけてしまいます。
また、近年流行している変異株は、皮膚の深い層にまでダメージを与える傾向があります。これにより、発症から1ヶ月以上経った後に、手の皮がベロベロに剥がれたり、手足の爪が根元から浮き上がって剥がれ落ちたりする「爪脱落症」を引き起こすケースが急増しています。これは単なる一時的な感染症の枠を超えた、深刻な身体的ダメージと言えます。