彼女の『海外映画』挑戦は、一時の話題作りなどではない。カナダ制作のホラー映画『Lockdown』での本格海外デビューを皮切りに、欧州や北米のインディペンデント映画界で実績を積み上げてきた。
日本国内でトップに立った女優が、海外では新人同然の立場からオーディションを受け直す――その選択には並々ならぬ覚悟が必要だったはずだ。だが、釈由美子という女優の強みは、まさにその泥臭い挑戦心にある。
海外の映画関係者を唸らせたのは、彼女の圧倒的な身体能力だ。長年の武道トレーニングによって培われた美しいフォームと立ち回りは、アジア発のアクションヒロインを求める海外マーケットのニーズに完全合致した。ハリウッド関係者の間でも「美しさと鋭いアクションを兼ね備えた日本人実力派女優」として名が知られ始めており、世界規模での配給を狙う新作映画のキャストとしても名前が挙がるようになっている。