二人の関係が大きくなればなるほど、破局は単なる個人間の問題にとどまらなくなる。企業案件、アパレルブランドの立ち上げ、タイアップ広告——多額の資金が動くインフルエンサーマーケティングの渦中に置かれたカップルは、もはや一つの「共同事業体」だ。
大手クリエイター事務所であるUUUM株式会社をはじめとするプロダクション側にとっても、カップルチャンネルの解散は甚大な経済的損失を意味する。スポンサー契約の期間や違約金、ブランドイメージの維持など、大人の事情が複雑に絡み合うことで、破局の決断から実際の公表までに数ヶ月以上の「偽りの関係」を演じざるを得ないケースも存在する。純粋な恋愛関係として始まったものが、いつしかビジネスという重圧に押し潰されていく皮肉な構造がそこにはある。