科学的な裏付けがある一方で、現実には「どんなに強く願っても夢が叶わない」と挫折する人が後を絶ちません。両者を分ける夢が叶わない理由の最大の要因は、心理学でいう「ポジティブ幻想の罠」にあります。
ニューヨーク大学の心理学者ガブリエル・エッティンゲン教授の研究によれば、成功した自分の姿だけを快感として味わう「単なる空想」に浸っていると、脳は「すでに目標を達成した」と錯覚し、行動を起こすための血圧やエネルギー水準を下げてしまうことが実証されています。願望を抱くこと自体がゴールになり、行動のガソリンを奪ってしまう現象です。
成功を収める人々が持っている成功者のマインドセットは、単なる楽観主義とは一線を画します。彼らは「未来の成功」を100%信じる一方で、「そこに到達するまでに直面する現実の障害や失敗」を極めて冷静かつシビアに見つめています。この「確信」と「現実直視」の二面性を持てるかどうかが、思い描いた未来を実現できる人と夢想で終わる人の決定的な分岐点となります。