2018年の台風21号で滑走路が水没し、連絡橋にタンカーが衝突するという大惨事を経験した関西国際空港。あの日の教訓は、2026年の現在、強固な防衛システムとして実を結んでいる。
護岸の嵩上げ工事はすでに完了し、海抜数メートルに及ぶ分厚い特殊防波堤が島全体をぐるりと取り囲む。さらに、高潮が護岸を越えそうになった瞬間に自動展開する可動式止水壁や、万が一の浸水時にも非常用電源を守り抜く地下主要設備の地上移設が完了した。海上空港という宿命を背負いながら、関空は今や世界屈指の「台風耐性空港」へと変貌を遂げている。