彼女の歩んできたキャリアを振り返ると、作品ごとに見せる佇まいの変化に驚かされる。日本中を沸かせた医療ミステリーの名作『アンナチュラル』では、解剖医としてのリアリティを追求したシックな装いの中で、洗練された体の軸の強さをのぞかせた。一方で、世界的な話題作となった映画『シン・ゴジラ』の特命大使役では、シャープで知的なスーツスタイルが脚光を浴び、その圧倒的な存在感を際立たせた。
さらに、サスペンスと愛憎が交錯する『Destiny』や、数々のロマンティック・コメディ作品に至るまで、衣装ラインを美しく見せる技術は群を抜いている。こうした表現力は、長年にわたり日本のテレビドラマ業界を牽引する中で磨かれた天性のセンスと努力の結晶だ。