モロー反射の出現と消失には、明確な発達ステージが存在する。出生直後から生後1〜2ヶ月頃にかけては反射が最も強く現れ、ドアが閉まる音や急な光の差込み、抱っこから布団へ下ろす際の姿勢変化に対して敏感に反応する。この時期のビクつきは純粋な無意識の防衛反応だ。
生後3ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの脳では大脳皮質の発達が急速に進む。意志を持った手の動き(随意運動)が可能になるにつれ、原始反射は徐々に大脳のコントロール下へと組み込まれていく。4ヶ月を迎える頃には、大きな音を聞いても手を少し動かす程度に落ち着くケースが大半だ。
生後6ヶ月に達しても強いモロー反射が残っている場合、あるいは激しいビクつきが頻発する場合は、神経発達の経過を確認するため小児科医への相談が推奨される。ただし、個人の発達ペースには幅があり、数週間の差で一気に目立たなくなることも珍しくない。