芸能界やファッション業界において、スリムであることは長年にわたり「成功の絶対条件」とみなされてきた。オーディションでの厳しい体重制限、SNS上で無遠慮に飛び交う体型への誹謗中傷、そして「痩せていること=美しい」という過度な価値観。これらが若いタレントやモデルたちを日常的に追い詰めている。
とりわけ近年は、超高画質カメラの普及やSNSでの即時的な画像拡散により、外見に対する監視の目がかつてないほど厳しくなった。カメラに映る「一瞬の太り」を恐れ、極端な絶食や下剤の乱用に走る若手芸能人は少なくない。産業全体が消費者に提示してきた「理想の美」が、皮肉にもその美を創り出す当事者たちの生存権を脅かすという歪んだ構造が定着してしまっている。