厳しい暑さから解放され、本格的に涼しくなる時期を見極める鍵は、気象現象である「秋雨前線」と、年中行事である「秋のお彼岸」にあります。
太平洋高気圧が南へ後退し始めると、北からの冷涼な空気を持つオホーツク海高気圧との間に秋雨前線が形成されます。この前線が日本付近に停滞する9月上旬から中旬にかけては、曇りや雨の日が増えることで日中の極端な気温上昇が抑えられ、空気がしっとりとした秋の気配へと変化していきます。
さらに、古くから「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、9月20日前後から始まる秋のお彼岸(秋分の日を中心とした前後7日間)は、体感的な大きな節目です。秋分を境に夜の長さが昼を上回り、大陸からの移動性高気圧に覆われてカラッとした乾いた空気が流れ込みます。朝晩の最低気温が20℃を下回り、明確に涼しさを実感できるようになるのは、この9月下旬頃が有力な目安となります。