大杉久美子のディスコグラフィには、日本のポピュラーカルチャーを代表する楽曲がずらりと並びます。中でも国民的認知度を誇るのが、1979年からテレビ朝日系で放送が開始されたアニメ『ドラえもん』の初代オープニングテーマ『ドラえもんのうた』です。
「こんなこといいな できたらいいな」という親しみやすい歌い出しから始まるこの楽曲は、菊池俊輔の軽快なメロディと大杉久美子の明るく温かいボーカルが見事に融合した金字塔です。大杉久美子の歌唱版は1979年から1992年までの長きにわたりオープニングとして使用され、昭和から平成初期に育った世代にとって「ドラえもんの曲といえば大杉久美子の声」として脳裏に焼き付いています。
また、スポ根アニメの元祖である『アタックNo.1』では、「苦しくったって 悲しくったって」という切実な心情を力強くも哀愁を帯びた声で見事に表現しました。さらに『エースをねらえ!』のエンディングテーマ「白いテニスコートで」や『ミラクル少女リミットちゃん』など、少女の揺れ動く心を歌わせれば右に出る者はいない存在として、数多くの作品を彩りました。