預金を集めて貸し出すという単純なリテールビジネスは終焉を迎えた。現在進行形で進む業界再編の裏には、金利上昇に伴う逆ざやリスクの回避と、デジタル投資負担の急増がある。資金力に余裕のある大型金庫が近隣の小規模金庫を吸収・統合する動きはもはや珍しくない。
融資戦略においても、従来の不動産担保依存から事業性評価へのシフトが急ピッチで進む。金利を引き上げつつも顧客を離さないために、設備投資や運転資金の融資条件に経営アドバイザリーを抱き合わせるスキームが主流化。勝ち組信金は貸出利回りを確保しながら、焦げ付きリスクを抑え込む二重の戦略を張り巡らせている。