甘味だけでなく、茨城が誇る豊かな農水産加工品の直売所も圧巻の品揃えを誇ります。ドライブコースとしても鉄板の3大スポットは、それぞれ独自の魅力を放っています。
海沿いエリアの大洗町に位置するめんたいパーク大洗の直売は、老舗「かねふく」が運営する明太子のテーマパーク型工場です。ガラス越しに明太子の選別や下味漬けの工程を見学した直後、直売コーナーで販売される「一度も冷凍されていない当日できたての生明太子」は格別の粒立ちと旨味を誇ります。ここでは贈答用の高級品だけでなく、製造工程で皮が破れてしまった「お得用切れ子」がボリューム満点の直売価格で並び、保冷バッグを抱えた買い物客で終日賑わっています。
内陸部のつくば市学園の森に佇む筑波ハムのつくば陣屋直売では、茨城県産銘柄豚「つくば豚」を丹念に塩漬けし、桜のチップで燻製した本格ハム・ベーコンを販売しています。陣屋敷地内の直売店舗では、通常なら百貨店で高値がつくロースハムやスモークチキンの切り落とし、不揃いベーコンが限定アウトレット品として並びます。添加物を極力抑えた製法で作られる濃厚な乳製品や飲むヨーグルトのファンも多く、食通たちの秘密の仕入れ場として重宝されています。
そして茨城の伝統食文化を象徴するのが、県内各地に点在する茨城県のせんべい工場直売所です。名峰・筑波山の麓や利根川水系の良質な水と米に恵まれた茨城には米菓工場が多く、製造ラインから弾かれた「久助(きゅうすけ)」と呼ばれる割れせんべいや醤油の浸みすぎた規格外品が大袋で格安販売されています。1袋200〜300円台で山のように積み上げられた米菓直売コーナーは、地元民の日常的なおやつ需要から観光客のまとめ買いまで幅広く支えています。