ふたりの歪んだ力関係が最も鮮烈に描かれたのが、無限城での「鬼滅の刃 上弦集結」の場面です。百年ぶりに上弦の鬼が召集された緊迫の空間において、童磨は猗窩座の肩に馴れ馴れしく腕を回し、次のようなセリフを投げかけました。
「やあ猗窩座殿!無事だったかい?」「少し心配したんだぜ?君は親友だからね」
このパーソナルスペースを完全に無視した挑発に対し、猗窩座は一切の問答無用で拳を振り抜き、童磨の顎から上を吹き飛ばすという強烈な暴挙に出ます。さらに再生した童磨が再び話しかけると、今度は左腕ごと頭部を真っ二つに両断しました。
常軌を逸しているのはその直後の童磨の反応です。首を飛ばされながらも怒るどころか、「いい一撃だったよ猗窩座殿!前より少し強くなったかい?」と嬉々として称賛を送ります。上弦の壱・黒死牟が「序列の乱れ」を咎めて猗窩座の腕を斬り落とした際も、童磨は「いいんだよ黒死牟殿、私は気にしてないんだから」と割って入りました。この「何をされても傷つかず、怒りすら見せない不気味さ」こそが、猗窩座をさらに苛立たせる要因となっています。