納豆の代名詞とも言える健康成分が、血栓を溶解する酵素「ナットウキナーゼ」だ。この貴重な酵素を発見したことで知られる須見洋行博士らの研究によると、ナットウキナーゼが体内に入ってから作用する持続時間は約8時間から12時間に及ぶ。
厚生労働省の統計でも示されている通り、脳梗塞や心筋梗塞といった血管事故は、早朝から午前中にかけて発症率が跳ね上がる。就寝中は水分が失われて血液がドロドロになりやすいためだ。つまり、血栓予防効果を狙うならば、朝食時ではなく夕食時や夜の夜食として摂取する方が、睡眠中の血液循環を守る上で圧倒的に合理的とされる。
さらに、夜の摂取は腸内環境にとっても大きな意味を持つ。就寝中は胃酸の分泌が抑えられ、腸の蠕動運動が活発になる時間帯だ。このタイミングで強靭な納豆菌が腸内に到達することで、腸内フローラの多様性を効率よく高めることができる。目的次第では、毎朝のルーティンを見直す必要があるかもしれない。