これまでの進路指導は、東京や大阪の有名大学へ何名合格したかが大きな価値尺度だった。しかし、ここでの探究学習を通じ、生徒たちの価値観は多様化している。
地域課題の根深さと面白さを知った生徒たちの中には、「地元の大学に進学し、行政や地元企業と一緒に地域活性化のビジネスを立ち上げたい」と明確なビジョンを持つ者が増えている。一方で、「海外の大学に進学して先端技術を学び、将来必ずこの街に還元したい」と語る生徒もいる。進路の決め手が「周囲に流された偏差値」ではなく、「自分が何を成し遂げたいか」という主体的な動機へとシフトしているのだ。
こうした変化は、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜での圧倒的な強みとしても表れている。自分の言葉で熱く将来のビジョンを語る姿は、大学関係者からも高く評価されている。