騒動の直接のトリガーとなったのは、「エアバスA330-300導入キャンペーン」である。従来の小型機中心のフリート構成から一転、ゆったりとしたシートピッチを誇る中型機を投入し、ビジネス層を取り込むという起死回生の打って出だった。
スカイマーク株式会社が目指したのは、格安航空会社(LCC)とは一線画す「高品質・低価格」のポジション確立だ。だが、新機材の導入をただプレスリリースで発表するだけでは、一般消費者の関心は引けない。そこで発案されたのが、半年間の期間限定で着用されるミニスカ制服だった。人々の視線を集め、メディアに自発的に取り上げさせるアテンション経済のメカニズムを、彼らは完璧に理解し利用していた。