輪郭の大きさに悩む人が直面している問題は、大きく分けて「先天的構造」と「後天的変化」の2系統が存在します。産業技術総合研究所(AIST)の人体寸法データベース等によると、日本人成人の全頭高(頭頂から顎先まで)の平均値は男性で約23.2cm、女性で約21.8cm、全頭幅(頭部横幅の最大値)は男性約16.1cm、女性約15.3cmとされています。この数値から標準偏差を外れる人は統計上ごく一部に過ぎません。それにもかかわらず「顔がでかい」と感じる背景には、以下の決定的な要因が複合的に絡み合っています。
第一に挙げられる顔がでかい原因は、下顎角周辺に位置する「咬筋(こうきん)」の異常発達です。無意識の歯ぎしりや日中の食いしばり(TCH:上下歯列接触癖)、偏った咀嚼習慣によって咬筋が筋トレ状態となり、いわゆる「エラ張り」が形成されます。これにより輪郭の横幅が拡張し、四角く角ばった大顔印象を与えてしまいます。
第二に、デスクワークやスマートフォンの長時間利用による首・肩こりと顔のむくみです。頭部が前方へ突き出る「ストレートネック」状態に陥ると、胸鎖乳突筋や僧帽筋が過緊張を起こします。結果としてリンパ節が圧迫され、顔面部に老廃物や余分な水分が滞留し、本来のフェイスラインが埋没してしまうのです。
さらに見逃せないのが顔が大きく見える理由としての「余白比率」です。目・鼻・口といった顔立ちのパーツが中心に寄っている「求心顔」や、鼻下から上唇までの距離(人中)が長い場合、顔の外周部に広い余白が生じ、実寸以上に平面的で大きな印象を周囲に与えます。