福地桃子の女優人生における最大のターニングポイントとなったのが、2019年度前期のNHK連続テレビ小説『なつぞら』です。広瀬すず演じるヒロイン・奥原なつが引き取られた柴田家の次女・柴田夕見子役を演じ、一躍全国区の知名度を獲得しました。
夕見子は、物事をズバズバと言い放つ勝気で聡明な女性でありながら、どこか人間味のある不器用さを併せ持つ難役でした。このキャラクターを見事に演じ切ったことで、視聴者やドラマ批評家からは「哀川翔の娘という肩書を忘れるほどの存在感」「素朴さと芯の強さが同居する稀有な女優」と絶賛を浴びました。
ネット上のコミュニティやSNSでも、その評判は際立っています。
「目元や口元の笑った表情、ふとした瞬間の眼力に哀川翔と似てる部分を感じる」という声がある一方、「話し方や纏う空気感は母親譲りの柔らかさがあり、独特の落ち着きがある」という意見も根強く存在します。派手なアピールをせずとも画面を引き締める確かな技術は、その後の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(初役)や、名作舞台『千と千尋の神隠し』(千尋役)への抜擢という確固たる実績へと結実しました。