二重のラインが消えたからといって、慌てて二重のり(アイプチ)やアイテープで無理やりラインを作るのは、現代の皮膚科学においては推奨されない。一時的な応急処置としては有効に見えるが、長期的には事態を悪化させる最大の要因になり得るからだ。
まぶたの皮膚は、ゆで卵の薄皮ほどの厚さしかない。そこに強力な接着剤を塗り、毎日引き剥がす行為がどれほどのダメージを与えるかは想像に難くない。繰り返される刺激は接触性皮膚炎を引き起こし、皮膚を硬化させる。硬くなった皮膚は柔軟性を失い、二重の折り込みが作れなくなってしまう。
さらに最悪なのは、伸びきってしまった皮膚が元に戻らなくなることだ。伸びた皮膚が覆いかぶさると、以前よりも一重の印象が強くなり、最悪の場合は手術で余分な皮膚を切除しなければならなくなる。焦って粘着剤に頼る前に、まずは肌を休ませることが先決だ。