ナポリタン味の壊滅的な失敗劇において特筆すべきは、赤城乳業のその後の姿勢です。一般的に企業は不名誉な赤字商品や失敗作を隠蔽しがちですが、同社はメディアやイベントで「取り返しのつかない大失敗だった」「3億円の損を出した」と堂々と公言しました。
2016年に実施されたガリガリ君の10円値上げ(60円から70円へ)の際には、社長以下全役員・社員が深々と頭を下げるCMが世界中で大絶賛されましたが、その根底にある「飾らない誠実さ」はナポリタン味の猛省から培われたものでもあります。
ネット上でも「失敗を隠さず笑いに変える赤城乳業が好き」「3億円損しても挑戦をやめない姿勢は素晴らしい」と、結果的に企業の好感度やブランドロイヤルティを押し上げる結果となりました。失敗作を完全にオープンにすることで、ブランドへの親近感へと昇華させた稀有な事例といえます。