非自民連立政権の崩壊後、社会党が自民党と組んだ「自社さ連立政権」の誕生によって社会党は急速に衰退し、山岸氏の描いた二大政党制の青写真は一時的な頓挫を経験しました。そのため、当時の動きについては「政界再編を急ぎすぎた」「野党を弱体化させた」という批判的な見解も存在します。
しかし、55年体制という半世紀近く固定化していた強固な一党優位を打ち破り、「政権交代は可能である」という既成事実を国民に見せつけた功績は極めて巨大です。山岸氏が敷いた連合という強固な組織基盤があったからこそ、その後の2009年の民主党政権交代へと道がつながりました。
2026年を迎えた現在、多党化が進み連立工作の巧拙が政権の命運を分ける時代において、山岸章氏が発揮した「異質な勢力を束ねて権力を動かすリアリズム」と「政策実現への執念」は、政治指導者や組織のリーダーにとって今なお色褪せない教訓となっています。