昭恵氏の生い立ちを語る上で欠かせないのが、日本有数の名門財閥・企業家一族としての背景です。彼女の旧姓は「松崎」。外祖父は森永製菓創業者の森永太一郎氏、実父は森永製菓の第5代社長を務めた松崎昭雄氏という、まさに日本を代表する実業家一族の令嬢として生を受けました。
【学歴とキャリア】聖心女子学院から大手広告代理店「電通」へ
幼少期から聖心女子学院の初等科・中等科・高等科に通い、聖心女子専門学校英語科を卒業。その後、日本最大の広告代理店である電通に入社しました。1980年代前半、バブル前夜の華やかな広告業界で新聞雑誌局などに配属され、社交的で快活な人柄から同僚や取引先にも広く愛されていたといいます。
当時の特番インタビューや手記で語られた若い頃の姿を振り返ると、80年代カルチャーを反映したソバージュヘアに洗練されたファッションを着こなす都会的な女性であり、写真週刊誌などで紹介された若い頃の画像からも、天性の華やかさが際立っていました。
【結婚と家族構成】8歳差の政略ではない「自然体の出会い」
当時、外務大臣を務めていた父・安倍晋太郎氏の秘書官を務めていた安倍晋三氏と出会ったのは1984年頃。知人を介した会食がきっかけでした。当初、晋三氏側が一目惚れに近い形でアプローチを重ね、約2年半の交際を経て1987年6月に結婚しました。
政治家の妻としての重責を担う一方で、2人の間に子どもは授かりませんでした。この点について昭恵氏は、かつての婦人公論の手記やテレビ番組の単独取材において、長年にわたり不妊治療に励んだ葛藤や、養子縁組の検討、そして「子どものいない人生を受け入れ、2人で生きていく」と決断するまでの心情を率直に告白しています。この赤裸々な言葉は、同じ境遇に悩む多くの女性層から強い共感を集めました。