水町泰杜のバレーボールにおける真骨頂は、単なる得点力にとどまらない「オールラウンダーとしての完成度の高さ」にあります。現代バレーボールのサイドアタッカーとしては比較的小柄な181cmというサイズでありながら、世界水準の大型ブロッカーを相手に互角以上に渡り合える理由は、以下の技術的特徴に集約されます。
第一に、助走の運動エネルギーをロスなく上方向への推進力に変換する驚異的なバネです。最高到達点340cm近くに達する跳躍から放たれるスパイクは、打点の高さだけでなく、滞空時間の長さによって相手ブロックの落ち際を冷静に見極めるコース打ち分けを可能にしています。
第二に、リベロに匹敵する正確無比なサーブレシーブ(レセプション)とディグ能力です。鎮西高校・早稲田大学時代からチームの守備の要を担ってきた経験値に加え、ラグビーの練習で培われたステップワークと重心の低さが、相手の強烈なジャンプサーブに対する返球率を高めています。「水町が後衛に回っても攻撃力が落ちない」と言わしめる総合力こそが、SVリーグで重宝される決定的な要因です。