日本のプロサーフィン業界において、中村拓海と五十嵐カノアの存在は特別な意味を持つ。幼少期から同じ海で波を追いかけ、海外のジュニアセッションでも切磋琢磨してきた二人。世界トップシーンの最前線で輝く五十嵐カノアの背中は、中村にとっても強烈な刺激であり続けている。
緻密な戦術と妥協のないコンディショニングで世界を制するカノアに対し、天性のひらめきと野生的なライディング感覚で波を彩る中村。対極的とも言えるスタイルの二人が交差するとき、日本のサーフィンシーンはこれまでにない熱気に包まれる。互いにリスペクトを抱きつつも、海に入れば容赦のないライバルとして火花を散らす姿は、観衆の胸を強く打つ。