彼の人生を紐解く上で、母親である宮本佳代子氏の存在を抜きに語ることはできない。1982年、両親の離婚が成立したとき、母のお腹の中にいたのが彼だった。小泉家を去った母は、生まれてくる我が子を守るため、着物姿からスーツへと着替え、働く母親としての再出発を切った。
当時の不動産業界は、圧倒的な男性社会。その中で母は並々ならぬ努力を重ね、大手グループのトップ営業員へと昇りつめた。朝から夜まで忙しく働く母の背中を見ながら、少年は成長した。甘えの許されない環境だったからこそ、親の威光に頼らず生きる覚悟が自然と培われていった。二人の間に流れる強い信頼関係は、何物にも代えがたい精神の糧となっている。