女性の身体は、排卵から月経が始まるまでの約2週間、いわゆる「黄体期」と呼ばれる期間に入る。この時期、体内ではプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが大量に分泌される。このプロゲステロンこそが、猛烈な睡魔を引き起こす元凶だ。
プロゲステロンには強い鎮静作用があり、脳の神経伝達物質に直接作用する。いわば、睡眠薬を常用している状態に近いインパクトが脳内で生じているのだ。本人がいくら「起きなければ」と強く意識していても、脳が物理的に強制終了をかけている状態と言っても過言ではない。
さらに、生理前や生理中は自律神経が大きく乱れる。副交感神経が優位になりすぎたり、逆に交感神経との切り替えがうまくいかなくなったりすることで、強い倦怠感と激しい不眠・過眠が交互に押し寄せる。起き上がることすら困難なほどの重症感は、外見からはなかなか理解されにくい現実がある。