牡丹と薔薇の相関図は、看護師・鏡子による赤ん坊強奪事件から始まります。実の姉妹でありながら、牡丹は貧しい養父母のもとで家政婦として育ち、香世は裕福な野島家の令嬢として我儘放題に育てられました。
偶然にも屋敷の家政婦として仕えることになった牡丹に対し、香世は過酷ないじめを繰り返しますが、その根底にあったのは憎しみではなく、自分だけに向けられる無償の愛への飢餓感でした。物語の終盤、2人が実の姉妹であるという血筋の真実が暴かれると、関係性は憎悪から狂気的な共依存へと反転します。
牡丹と薔薇のあらすじと結末において最も視聴者を震撼させたのは、失明した香世のために牡丹が身を捧げ、香世が牡丹の献身を受け入れながら2人だけの閉ざされた世界で生きていくラストシーンです。世俗的な善悪や恋愛関係を超越し、姉妹という絶対的な絆に回帰した結末は、単なる復讐劇に留まらない深い余韻を残しました。