Q1:酸味を飛ばすために何時間もコトコト煮込めば美味しくなりますか?
A1:長時間の煮込みは逆効果になる場合があります。水分が多い状態で弱火で煮続けても酸味は揮散せず、むしろスパイスの華やかな香りが飛んでしまいます。酸味を飛ばすには「油と一緒に強めの中火で水分がなくなるまで炒め焼きにする」ことが最も有効で、煮込み時間自体はルー投入後10〜15分程度で十分です。
Q2:生のトマトを使うのとトマト缶を使うのとでは何が違いますか?
A2:日本の生食用トマト(桃太郎など)は水分が約94%と多く、糖度と水分を楽しむ設計のため、カレーに入れると薄まりやすく酸味よりも水っぽさが勝ってしまいます。一方、イタリア系のトマト缶は加熱加工専用の品種で、旨味成分(グルタミン酸)が生トマトの2〜3倍濃縮されています。濃厚なカレーにはトマト缶のほうが適しています。
Q3:カレールーではなく、カレー粉やスパイスから作る場合でもトマト缶は合いますか?
A3:相性抜群です。インドのスパイスカレーにおいてトマトは玉ねぎ・生姜・にんにくと並ぶ「マサラ(ベース)」の必須骨格です。油でスパイスと玉ねぎを炒めた後、トマト缶を加えて油と水分が分離する(オイルが赤く浮き上がる)まで徹底的にペースト状に炒め上げることが、スパイスカレーを成功させる最大の秘訣です。
Q4:一度作って酸っぱすぎたカレーを翌日に持ち越すと酸味は消えますか?
A4:一晩置くことで具材のデンプンや油分が馴染み、酸カドはある程度丸くなります。しかし、元の酸量が多すぎる場合は翌日になっても酸味が勝ったままになります。その際は、食べる前に牛乳や豆乳を大さじ2〜3加えるか、粉チーズをたっぷり振って温め直すことで劇的に食べやすくなります。