「てんさい糖は血糖値が上がりにくい」という言説を耳にしたことがあるかもしれない。確かに、低精製である分だけ血糖指数(GI値)は白砂糖(GI値約109)よりも低い約65程度とされ、中GI食品に分類される。だが、この数値の差に過剰な安心感を抱くのは危険だ。
糖尿病専門医の牧田善二医師をはじめとする代謝疾患のスペシャリストや日本糖尿病学会の見解は極めて現実的だ。GI値が多少低かろうと、体内で分解されれば同じ単糖類(ブドウ糖と果糖)となって血中に放出される事実に変わりはない。急峻な血糖値スパイクこそ防ぎやすいものの、インスリン分泌を必要とする総糖質量に劇的な差はないのだ。「体にいいから」とドバドバ使えば、血管の糖化や肥満のリスクは等しく跳ね上がる。