富田高校の練習場には、独特の緊張感が漂っている。長時間の練習をただこなすのではなく、いかに効率よく、そして実践に近いプレッシャーの中で球を打つかが徹底されているのだ。
緻密なサーブ&レシーブの徹底追求
現代卓球において、最初の3球目までにいかに主導権を握るかは勝敗の8割を決定づけると言っても過言ではない。富田高校の練習プログラムでは、回転の種類、コース、回転量の変化をミリ単位でコントロールするサーブ練習に膨大な時間が割かれる。
- 相手の癖を見極めるレシーブ対応の自動化
- ショートサーブとロングサーブのフォームの完全同一化
- チキータ(バックハンドでの台上攻撃)の精度向上とリスク管理
これらの基本かつ高度な技術が、徹底的な反復練習によって選手たちの肉体に叩き込まれている。
メンタルを揺さぶる「ゲームシミュレーション」
9-9の場面。あるいはデュースが続く緊迫した場面。そうした極限状態での選択肢を誤らないため、日常の練習からスコアハンデを設定した実践形式のラリーが繰り返される。土壇場で腕が振れるかどうか。その回答は日々のコート上に用意されている。