この楽曲の展開において極めて画期的だったのは、レコード会社の垣根を越えた前代未聞のリリース戦略でした。2001年5月30日、ユニバーサルJから劇中キャラクターである「桜庭裕一郎」名義でシングルが発売されると同時に、ユニバーサルミュージック(当時)からTOKIOの22枚目の両A面シングル『メッセージ/ひとりぼっちのハブラシ』としても同日発売されたのです。
オリコン公称データによると、桜庭裕一郎名義のシングルは初登場首位を記録し、累計40万枚を軽快に突破しました。キャラクター単独名義での首位獲得は、1997年の野猿や、後の修二と彰などに連なるムーブメントの先駆的事例です。さらにTOKIO名義盤もロングセラーとなり、合算すれば90万枚規模に達するマーケットインフラを構築しました。虚構のスターが現実の音楽市場を制覇するという、メディア構造の転換点を象徴する数字です。