昭和天皇が生涯フグを食べられなかったという事実は、一見すると微笑ましい歴史の逸話のように思えるかもしれません。しかしその実態は、解毒剤のない猛毒テトロドトキシンに対する当時の厳格な医学的判断と、何人たりとも侵すことのできない国家の危機管理体制が導き出した必然の結果でした。
海洋生物学者として科学的真理を追求しながらも、最後は周囲の忠言を聞き入れ、象徴としての重責を全うされた昭和天皇。冬の味覚を前にした宮中の一幕には、激動の昭和を駆け抜けた陛下のお人柄と、日本最高峰のプロフェッショナルたちが貫いた安全保障への矜持が鮮やかに刻み込まれています。 (出典: 昭和 天皇 フグ(Yahoo!ニュース))