英語圏でぬいぐるみを表現する場合、地域やシチュエーションに応じていくつかの定番フレーズが存在します。これらを整理すると、英語圏ごとの文化の違いが見えてきます。
1. stuffed animal(アメリカ英語の定番)
アメリカやカナダで最も広く使われているのが「stuffed animal(スタッフド・アニマル)」です。「stuff(〜を詰める)」の過去分詞形である「stuffed(詰め物をされた)」と「animal(動物)」が合体した言葉で、文字通り綿を詰めた動物のぬいぐるみを指します。日常会話で最も耳にする表現ですが、動物以外のキャラクター(星や食べ物などのモチーフ)には厳密には当てはまらない場合があります。
2. plush / plushie(現代のグローバルスタンダード)
手触りの良い高級織物「plush(プラッシュ=フラシ天)」が語源となった表現です。近年、アメリカを中心に若年層やネットカルチャーで急速に普及したのが愛称形の「plushie(プラッシー)」です。動物に限らず、アニメのキャラクターや抽象的なデザインのぬいぐるみ全般を指すことができるため、現代において最も応用範囲の広い単語となっています。
3. soft toy / cuddly toy(イギリス・英連邦の定番)
イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどでは「soft toy(ソフト・トイ)」や「cuddly toy(カドリー・トイ)」という表現が好まれます。「cuddle(抱きしめる)」という動詞に由来する「cuddly toy」は、子どもが抱きしめるような愛らしいぬいぐるみを指す非常に温かみのある言葉です。イギリスの玩具店では「Soft Toys」という看板のコーナーを探すのが定番です。
4. teddy bear(テディベア)
クマのぬいぐるみに限っては、世界中で「teddy bear(テディベア)」と呼べば確実に通じます。第26代米大統領セオドア・ルーズベルト(愛称:テディ)のエピソードに由来するこの言葉は、固有名詞を超えて「クマのぬいぐるみ」を表す一般名詞として定着しています。