駅前の喧騒から少し歩いた岡山市北区の一角が、これほどまでに熱い視線を集める場所になると誰が予想しただろうか。シャッターが目立っていた路地裏を再生させたのは、官民一体で進められた野心的な地方創生プロジェクトだ。中心市街地の夜間人口を取り戻し、街全体に回遊性を生み出すための起死回生の一手だった。
背中を押したのは行政と地域経済界の強い危機感だ。伊原木隆太知事が掲げる観光誘客と地域経済の活性化方針に呼応するように、岡山商工会議所をはじめとする地元組織が結束。厳しい状況に直面していた飲食業のチャレンジャーたちへ、低リスクで挑戦できる出店スペースを提供した。若手料理人やUターン組の職人が集い、個性豊かな屋台が軒を連ねる現在の姿は、まさに地域再生のモデルケースと呼ぶにふさわしい。